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2004/1/30更新
光と影と緑が交錯する脱都会の週末住宅
房総・Mさん
ネットコンペで建築家を選ぶ
別荘を建てるに際して、20代のMさん夫妻がとった方法は、インターネットによる設計コンペだった。コンペには18人の建築家が名乗りを上げ、そこから佐藤宏尚さんのプランを選んだ。
「南北に細長い敷地の特性をいちばん理解していただけてると思いましたし、同年代ですから感覚も合うんじゃないかと」とMさん。
実は、Mさんの提示した要望というのがちょっと曲者だった。低予算でしかも、わざと「東京では絶対味わえない非日常な暮らし」「自然と共存」「開放的」「快楽的」など観念的な要望だけを伝え、素材など具体的な要望は避けたからだ。
「それを伝えると、自分たちが想像できる範囲のプランしか出ないだろうと思ったんです」
こだわりが生んだ快適な非日常空間
思惑どおり、佐藤さんからの提案は期待以上のものだった。南北横長の平屋ながら海と山の眺望を生かし、土間や縁側を設けて外部との連続性も確保。開口部のルーバー建具は防犯や西日の制御もあるが、室内では光と影、そしてスリットからのぞく緑との交錯を生み出し、非日常的な美しい空間をつくり上げるという効果ももたらしている。
ただ、設計から施工まではかなりの時間を費やした。というのも予算が多少オーバーだったり、使う素材が気に入らなかったりしたからだ。費用を削るために、「こだわるところはとことんこだわり、そうでないところはあっさりとあきらめました」とMさん。快適で抑制のきいた家はこうしてできあがった。
≪DATA≫
所在地/千葉県館山市
敷地面積/798.41m
2
建物面積/107m
2
工法/木造在来工法
着工/2002年3月
完成/2002年7月
建築費/約1900万円
設計/佐藤宏尚建築デザイン事務所
(TEL) 03-5443-0595
(HP)
http://www.synapse-net.jp/
キッチンの下部や壁側にとられた収納のなかに、生活に必要なものがほとんど収まってしまうため、すっきりとシンプルなLDK
キッチンの熱源はIHクッキングヒーター。この地域はプロパンなので、利便性や安全性を考慮して選択した
個室は2室。同じ広さの部屋がふたつ並んでいる。縁側との仕切りは、開けた状態にもできる引き戸
浴室は当初、南の端の物置の位置にあって、半露天風呂スタイルだった。コンパクトにはなったが、明るく気持ちのよい風呂だ
西側を覆うルーバー建具はこうしてすべて開放が可能。必要なときには外の自然を思いきり満喫できる
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