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2004/6/15更新

吹きわたる風が心地いい。日常から開放される南の島の休日

八丈島・鶴園さん

ゆったりと時間が流れる南の島に、開放感満点の別荘
 羽田からジェット機で45分。飛行場に降り立てば、そこはビンロウ樹が緑の葉を風に揺らす八丈島。画家の鶴園哲美さん(54歳)と妻、紀子さんの別荘は、その島の中心地。空港からもほど近い地に建っている。
「もともと、ここには私の父の代からの別荘があって、それが古くなったので建て替えたんです」というのは紀子さん。雑誌で作品を見て興味をひかれた玄・ベルトー・進来氏に設計を依頼した建物は、1階が50畳ほどのリビングで、その一部がオープンなキッチン。2階が寝室とゲストルーム、それにバスルームというシンプルなつくりだ。リビングの外にはテラスが広がり、そのまま庭につながっている。テラスとリビングとの境はすべてを引き込める引き戸なので、戸を開け放てばまさに開放感満点。

ふらりと海に行っては魚を眺め、温泉でのんびり
 「日暮れどき、仕事を切り上げて、ここで庭を眺めながら島の焼酎を飲み始める、その時間が実にいいんですよ」と哲美さん。この別荘は哲美さんのアトリエも兼ねているのだ。「だから、大きい絵を描くためもあって、リビングを広くしてもらったんです。といっても、妻や友人たちがいるときは仕事はしませんけどね。それに日が暮れると、すぐにやめちゃう(笑)」
 日のあるうちでも、仕事の手を休めて車で3分ほどの海に出かけてシュノーケリングを楽しむ。「ふらりと海に行って、魚たちの姿をただ眺めているだけですけどね」。潜った後にはビールを一杯。その後ちょっと昼寝をして、ひとりならば仕事だ。島のいたるところにある町営の温泉で汗を流すこともある。 たいていは、週末に夫妻でやって来て、東京で会社を経営する紀子さんは日曜日に帰京。哲美さんは島に残ってそんな南国風な(?)日を送り、翌週末に帰るのがパターンだとか。月に1週間の島暮らし。そのONとOFFが鶴園さん夫妻の元気の素のようだ。

≪DATA≫
所在地/東京都八丈島八丈町
土地面積/892.64m2
建物面積/168.38m2
完成/2000年7月
設計/玄・ベルトー・進来
(TEL)03-3486-8467
http://users.arcmedia.co.jp/gbs/jp/
「生活感を持ち込みたくないから」(紀子さん)と家具は最小限にとどめ、キッチンもごらんの通りのシンプルさ。どこまでも軽やかで心地よい空間だ

見よ、この絶景! 島の南東にある「みはらしの湯」。島にはこんな見晴らしの日帰り温泉が数多くある 夫は画家。妻はアクセサリー会社経営。忙しいふたりだから、ここでの時間が何より貴重だ 南の庭に面したリビングは上部吹き抜け。上下左右とも大きな開口部が内部の心地よさをうかがわせる キックボクシングも趣味のひとつという哲美さんのトレーニングスペース。早朝、ここで汗を流すのが日課だ 2階の寝室。装飾を排除してシンプルに徹した建物にあって、この床だけはカラフルなPタイルで遊び心を

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