| 建材をカタログで取り寄せる
|
海に似合う家ならやはりこの人。伝説のサーファー「テッドさん」こと阿出川輝雄さんをおいてほかにはないだろう。そこで夷隅川を数キロさかのぼった川岸に立つ阿出川さんの家を訪ねてみた。
「この家はね、カタログで取り寄せたんですよ」。そういって笑う阿出川さん。いまから16年前、アメリカの「リンダルシーダー・ホームス」の建材を個人で輸入して建てた家だそうだ。当時は、「リンダルの家を建てたかったら自分で輸入するしかなかった」からだ。断熱性や気密性が高いこの家の暮らしやすさは抜群。だから建てるのならこれと決めていた。 |
| 子どもが独立後はカフェをオープン
|
屋内で、まず目を見張るのが高い天井まで届く大きな窓。すべて木製建具で、ガラスは複層ガラスだ。多くの部分が開放できない「はめ殺し」になっていて、一部に押し上げ窓が付いている。壁、床はすべてムク材。ベイマツだそうだが、築後16年の歳月を経て、少し飴色がかった何とも落ち着いた色合い。リビングの壁は一部くりぬいて白バックの飾り棚にしている。聞けばこの飾り棚は阿出川さんのお手製だとか。
3人の子どもたちが独立して夫婦だけの暮らしになって、妻の百合子さんは小さなカフェ「LANAI」を開いた。デッキのヤシの木陰が客席だ。自然豊かな環境と、それに似合う家で、阿出川さんご夫妻にはまた新たな楽しみが始まったようだ。
≪DATA≫
所在地/千葉県夷隅郡岬町
敷地面積/約1050m2
建物面積/210m2
工法/2×6工法
着工/1989年2月
完成/1989年7月
建築費/3500万円(税別)
Cafe LANAI 水・木休み 11:00〜16:00 open
TEL 0470-80-2250 |
|
 |
 |
(上)リビングに接する阿出川さん手づくりのデッキ。中央には孫たちのためのプールも。すぐ横を夷隅川が流れていて、海からボートや水上バイクでさかのぼっても10分もかからない
(左)「彼は夫であり、マイ大工さんでもあるんですよ」と百合子さん |
|