| 忙しいオーナーシェフを癒す海辺の休日
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房総、千倉。半島の突端に近い、海辺の町に渡辺康二さん(40歳)の別荘はある。海岸から少し離れた、民家が立ち並ぶ一角。いわゆる別荘地ではなく、地元の人たちの生活エリアだ。
「そんなに予算があったわけではないので、海が見える高台などはとても無理。安く借りられる借地があるということで決心したんです」と笑う渡辺さんは、日本橋生まれの根っからの都会っ子。現在は八丁堀でスパゲッティ専門店を開いていて、店にあのフリーダイビングの名手ジャック・マイヨールの名を冠して「マイヨール」と名付けるほどのダイビング好きでもある。
「ダイビングを始めたのは10歳のとき。以来ずっと、房総の海に通って来ていたんです」
料理修業中も、店を開きオーナーシェフになってからもその習慣は変わらなかった。いやむしろ、店を開いてからのほうが海に来る頻度は増したとか。
「ランチもやってますので、朝店に入ると、閉店後の片づけが終わる夜の11時過ぎまでずっと店に居続けなんです。それが月曜から土曜日まで続くんですね。だから日曜日になると無性に海に行きたくなるんです」 |
| 建築家に依頼して、ローコストで別荘を建築
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そんな海通いの日々、宿泊には民宿を利用していたが、あるとき別荘を建てようと決心する出来事が。
「僕には故郷がないとある人にいったら、じゃあ自分でつくればといわれたんです」。いわば、「目からウロコ」だった。とはいえ店を開いて間もないころで、予算が潤沢にあるわけではないので人づてにこの借地を探し、建てることに。建物の設計は、知人の紹介で知り合った建築家の黒木実氏に依頼した。黒木氏はすでに千倉で何軒もの別荘を設計し、自身も千倉にセカンドハウスを持つほどの地元通。「シンプルで、友人たちが集まりやすい建物を」という渡辺さんの希望を容れ、木肌が優しい感触のおおらかな別荘を設計してくれた。しかも、100m2余りで建築費約1800万円。完成後は、ほぼ毎週利用。「いまでは別荘に来るというより、帰るという気分です」と渡辺さん。魚はもちろん、農家直売の野菜、果物、それに花の安さもうれしい限りと笑う。 |
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| 独身の渡辺さん(手前)の別荘にはいつも友人たちの姿が絶えない。「寒がりだから」冬はスキューバダイビングを休み、もっぱら釣り三昧。釣果はアジやイワシだ |
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