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2006/1/13更新

天空に浮かぶソリッドな空間 直線で構成された週末住宅

中軽井沢・A邸

浅間山の眺望を楽しみ尽くす
 空に伸びる高い窓。林へと続くデッキ――。05年春、中軽井沢に完成したAさんの別荘に入ると、浅間山に向かって開かれた大開口部から、「自然」が圧倒的な迫力で迫ってくる。
 都心のマンションに妻と3人の子どもたちと暮らすAさんは、週末を自然の中で過ごしたいと、まず大手別荘地内にこの土地を取得。雑誌などで作品を見て、この人ならと決めた建築家の尾関勝之氏に設計を依頼した。別荘のコンセプトは「浅間山の眺望を楽しみ尽くす」。その意を受けて設計されたのが、傾斜地から飛び立とうとしているようなこの空間だ。
 どこにいても浅間山が見えるように、3層のスキップフロアにしたという別荘内部は、玄関を入ると2つの個室のあるフロア。そこから、階段を8段ほど下りるとリビングとサニタリーのあるフロアがある。リビングのテラス戸は、眺望を阻害しないよう、2方向すべて引き込める。反対に、階段を上がっていくとキッチンとダイニングがあり、木が葉を落とし空気が澄んでくる秋からはどこからも浅間山が一望だ。

厳冬の軽井沢もまた良し
 どこからでも浅間山が望める造りだが、なかでも尾関氏のおすすめは玄関とリビングをつなぐ幅の広い階段で、「ここに腰掛けて、夕焼けの浅間山を眺めたら最高ですよ」
 しかし、ここまで開口部が大きいと冬の寒さが気になる。もちろんガラスは複層だが「それでも外気の影響を受けやすいでしょうね」と尾関氏。そのため、浴室やトイレに至るまでの全フロアの床暖房、エアコン、さらには薪ストーブまで用意されている。避暑地といわれる軽井沢だが、“通”は凛とした空気が漂う冬の軽井沢を好むもの。開放的な空間に、十分な寒冷対策を施し、Aさんもこれからが楽しみだという。

≪DATA≫

所在地/長野県北佐久郡軽井沢町
敷地面積/1051m2
建物面積/104.42m2
工法/木造
着工/2004年9月
完成/2005年4月
設計/尾関勝之(尾関建築設計事務所) TEL 03-5430-0641
http://www.01.246.ne.jp/~ozeki/

床はクリのムク材。壁は一見、塗装に見えるが、実は精緻に仕上げられたクロス張りだ。直角に設けられたテラス戸は雨戸付きで、すべて引き込んで開放できる

ダイニングとキッチンカウンターは、ひと続きのヘアラインステンレス。深夜電力と地熱を利用して床下に蓄熱し、冬場の凍結を予防する「スーパーエコホット」システムを採用しているので、冬でも水抜きの必要はない 林の緑を切り取るシャープなラインが印象的。向かって左手の1階部分が浴室、2階部分がダイニングキッチンだ 浴槽はジャクソンのベンティー1400。浴室からそのままデッキに出られる 階段下に広がるリビングは、まるで舞台のよう

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