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2006/8/11更新

八ヶ岳も南アルプスも一望。中古別荘のリフォームで手に入れた至福の空間

蓼科・Nさん

築15年の別荘を、徹底リフォーム
 蓼科高原の別荘地のなかでも、もっとも標高の高いエリアに位置する別荘である。デッキに立てば、左に八ヶ岳が手の届くかのような近さで望める。正面やや遠目に見えるのは南アルプスだ。まさに山岳風景の大パノラマが展開される。
「この眺めのためだけにここに別荘を持ったのです」とオーナー。築15年の中古別荘を購入し、存分に眺望を楽しめるよう徹底的にリフォームしたのだという。

広間がふたつの、おおらかな空間
 リフォームの最大のポイントは、細々と区切られていた空間を、ざっくりと大きな広間ふたつにしたこと。
「別荘は非日常空間ですから、一般の住宅のように用途に合わせて空間を区切る必要はないでしょう」と言うのは設計者の水谷嘉信氏だ。広間のひとつである28畳のLDKには、スパン7mに及ぶ大開口部が設けられ、そのまま外のデッキへと続いている。室内外に段差はなく、わずかに雨じまいのための溝が切ってあるのみ。眺めを妨げないため、開口部の中間にあった柱を撤去し、4枚のガラス戸と4枚の雨戸をすべて片側に引き込めるようにした。この広い間口を柱なしで保たせるために、梁には鉄骨を入れて補強してある。

山々を望む露天風呂も
 リビングの外に目を向ければデッキ。そのデッキ先端には階段状のベンチを設け、2段下がったところに手すりを設けている。これも室内から山を眺めたときに、景色を遮るものが一切なく見えるようにするためだという。デッキの南西の隅は露天風呂。山を眺めながらの入浴は、至福以外のなにものでもないだろう。
 別荘地は眺めのよい場所から売れるため、ベストポイントにはすでに別荘が建っていることが多い。最高の眺望を求めるなら、この山荘のように中古を購入して好きにリフォームするのもよさそうだ。
左手に八ヶ岳、正面に南アルプスを望む絶景。リビングとデッキをひと続きの空間とし、デッキの手すり位置を下げて視界を妨げないようにしている

≪DATA≫

所在地/長野県茅野市
土地面積/566.76m2
延床面積/98.95m2
構造/木造(一部RC造)
設計/水谷嘉信建築設計事務所
TEL.06-6308-0524
http://www3.ocn.ne.jp/~archm/
撮影/河合止揚


玄関と同レベルの「上の層」と、そこから7段ほど階段を下りたところにある「下の層」の2層からなる別荘。写真は「上の層」にある広間から「下の層」を眺めたところ。ここからも外の風景を存分に眺められるよう、デッキ側には仕切り壁などを設けていない。別荘内はどの空間もひとつながりの、いわば大きなワンルームだ 奥はキッチン。既存建物の垂れ壁を撤去し、天井照明を仕込んで天井面の連続感を出した。右に見える梁は、間口7mの開口部をもたせるために鉄骨で補強。計8枚の建具を引き込むために、框の幅は60cmもある 別荘地の最上部に建つ。デッキの手前角に、デッキ面より数段下げて露天風呂が設けられている。数段下げたため、入浴中も室内からの視線が気にならないという。屋内の浴室とは階段でつながり、気ままに行き来できる

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