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2006/8/31更新

コンセプトは男の厨房。彩りは開口部が切り取る林の風景

軽井沢・田崎さん

ひと味違う男の手料理
 男の料理といえば、手間も暇もお金もたっぷりかけて妻にとってはありがた迷惑というのが通り相場だが、この別荘オーナーの場合はそうではない。安い材料や冷蔵庫の余りものを駆使し、手早くつくってみんなと一緒に酒を飲む。しかも、レシピはなし。外食で覚えた味を舌を頼りに再現するのが無上の楽しみなのだ。
「だから建築家には、キッチンを中心に考えてくださいとお願いしました。そんな注文は初めてみたいでびっくりされてましたね」

こだわりのコンクリート製キッチン
 そこで建築家・尾関勝之氏が提案したのが、LDKを占領する奥行1m、長さ4mのダイニングテーブルも兼ねたコンクリート製キッチンカウンターだった。表面をコテできれいに押さえ、平滑でない部分は樹脂モルタルで補修し、その上にアクアシールという撥水性の塗装を施してある。「強度とデザイン的な面から、厚みや形状を部分部分で変えてありますから、型枠の種類と数が大変でした」と尾関氏。
 田崎さんの要望にしたがって、もうひとつ試みたのがテラスに設けた暖炉だった。これは暖をとるというよりも、食材を焼くためのかまど。L字形の平面のかなめの部分に置くことで、使い勝手もよく空間的なおもしろさも発揮されている。この夏もここは二次会の場として大活躍をした。
「カフェのような生活感のないキッチンに」という希望で収納はすべて壁に納めた。開口部が切り取る林の風景が別荘で味わうもうひとつのごちそうだ

≪DATA≫

所在地/長野県北佐久郡軽井沢町
敷地面積/851.92m2 延床面積/111.79m2
構造/木造
設計/尾関勝之(尾関建築設計事務所)
TEL:03-5430-0641
http://www.01.246.ne.jp/~ozeki


L字形の平面のいっぽうにキッチンのあるLD、もういっぽうに寝室となる和室、水まわりを配置した。開口部は全開放できる引き戸 暖炉のある屋根付きテラス。開口部は雨戸で閉じることができる。先日のパーティーではこの暖炉に炭床をつくり、ラム肉の塊を焼いた 浴室も開口部の引き戸は全面開放が可能。開けて入浴すればまるで露天風呂のようだ。浴槽は田崎さんの希望でジャクソンを採用

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