昼下がり、前夜から降りつづいた雨があがり、雲間から、いままさに浅間山が顔を出そうとしている。雨にぬれた新緑が光に反射して、濃さを増す。初夏の軽井沢の美しい自然が、福田悦治さん、幾子さん夫妻が住む家の窓いっぱいに広がる。
「都会に住んでいたときは、季節の移り変わりは気温でしか感じませんでしたが、ここではまず視覚で感じます」と悦治さん。かつては都会派だった悦治さんだが、30歳代半ばを過ぎたころから、自然のなかで暮らしたいという思いが強くなったという。
4年前、悦治さんの東京転勤をきっかけに、幾子さんとともに、それまで住んでいた名古屋から〈オナーズヒル軽井沢〉に移り住んだ。東京への通勤圏で、自然があり、ほどよく便利な暮らしができる場所を考えたら、軽井沢だったのだ。結婚式をあげた軽井沢の印象が、強く心に残っていたこともあった。
悦治さんは、毎朝6時半に家を出る。軽井沢駅まで幾子さんの車に送られ、長野新幹線「あさま」で東京へ向かう。ドアツードアで2時間ほどかかるが、満員電車に揺られることを思えばさしたる苦ではない。 |
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| 視界をさまたげないように桟にワイヤを使ったデッキから、正面に雄大な浅間山を見る |
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