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2007/12/19更新
潮風が生み出すゆとり。波とガラスと戯れる日々
千葉県南房総市 大場匠さん
 房総半島の南端に近い、千倉町。港町のオープンな雰囲気が創作意欲をかきたてるのか、この町を好むアーティストは少なくない。この家の主・ガラス作家の大場匠さんもそのひとりだ。大場さんがこの地に工房を構えたのは7年前。「自然の中で暮らしたい」という思いで見つけた理想の地だ。海を望む立地はもちろん、目の前の田園風景と青い空も完璧だった。
「開放感があるんですよね。移住してきた人も多いけど、横のつながりもある。そこがいちばん気に入っているところ」
  いい波が来ているのを知ると、サーフボードを抱え、海へ行く。時には朝イチで海に繰り出した後に、工房で作業することも。大場さんは日々、海とガラスとしなやかに戯れている。
千倉にアトリエを構えて以来、サーフィンは生活に欠かせないものに
潮風を感じられる広々としたデッキ。その向こうには、海が顔を覗かせている
 工房の建物は知人から譲り受けたプレハブをベースに、大場さん自らが手がけた部分も多い。家の中にはさりげなく自身の作品が飾られていて、木のぬくもりと絶妙なコントラストを生み出している。2階リビングの天井はあえて梁をむき出しに。空間を広々と見せるためのアイデアだ。そう、ここには物づくりをする人ならではのクリエイティブな空気が満ち溢れている。
「心のどこかにゆとりがあるんです」
  海辺のよさを聞くと、そんな答えが返ってきた。帰り際、あらためて潮風を感じていたら、自由な発想で生み出される大場さんの作品と海が、どこか重なって思えた。
ガリバリウムという素材を使用したスタイリッシュな外壁が映える 木の素材感が活かされた内装。周囲に光を遮る建物がなく、日当たりは抜群にいい 手仕事が感じられるガラス作品の数々。工業品にはない、独特の味わいが人気だ
撮影/DYSK 取材・文/松岡絵里
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