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2008/3/5更新
木立を透かして眺める 妙技連山と軽井沢の山々
軽井沢・N邸
目の前は山々の大パノラマ
 遠くに妙義連山、近くに旧軽井沢の街並みや見晴台のある旧碓氷峠などを望むNさんの別荘は、リビングと浴室の横に2つのデッキを備えている。いずれも、仕切りの建具をすべて戸袋に引き込むことによって、外と内の境界があいまいになる仕掛けだ。リビングはそれとほぼ同面積のデッキと一体になって、軽井沢の山々のパノラマを堪能させてくれる。浴室も同様で、展望台の横に露天風呂があるようなもの。今年は雪が少なかったが、雪景色を眺めながらの入浴もまた一興だ。
建築家が半戸外として計画した、エントランスからデッキへと続く空間。3段に下っていく中央の部分にこの天窓がある空間がある。下のデッキとの間に全開放できる木製サッシを入れた
天窓のある空間と同じレベルにあるキッチン。左は一段上がった寝室、右は一段下がったリビング。寝室とは仕切ることもできる
 この眺望と澄んだ空気をもっと別荘の奥まで引き込もうと、建築家は面白い試みをした。それはエントランスからリビング横のデッキまでの空間を、外部と仕切ることなく半戸外にしようという計画だ。だからここの壁や床は外部と同じ仕上げになっている。3段に分かれた中央の部分にはトップライトを設け、天空への視界も開放した。しかし、やはり冬は厳しい。オーナーの要望でデッキとの間に建具を入れた。
 とはいえ、このトップライトのある空間からの眺めも素晴らしい。壁や床に暗い色調の塗料が使われているため、外の景色が鮮やかに強調されるのだ。山が青葉の季節になれば、ここから見えるのは緑一色。遠望の山ももちろんいいが、木立のスクリーンも目を楽しませるに違いない。

<DATA>
敷地面積/1871.85m2
延床面積/112.62 m2
構造/木造在来工法
設計/尾関勝之(尾関建築設計事務所) 
045-227-7867
別荘が建てられているのは東南の斜面の中腹。道路からは、かなり長めのアプローチを下る。群馬との県境の山々がよく見える リビングの開口部を全開放し、隣り合うデッキとの仕切りを開ければ、目の前にはこんなパノラマが。白く見えているのはスキー場。左の遠目に妙義連山 浴室も建具を開放すれば、このように露天風呂気分。裸のままデッキで展望を楽しむこともできる。湯船につかった位置からでも軽井沢の山々がよく見える
取材・文/PLUS ONE 撮影/田谷悦彦
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