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2008/5/7更新
主役は芝生とカラマツ 舞台美術家が創る木漏れ日の庭
八ヶ岳・佐賀山荘
設計も施工もすべて自らの手で
 八ヶ岳南麓にある佐賀さんの庭は、まさに大胆で美しい「男の庭」の典型だろう。芝生は寒さに強いカナダ産の品種を選び、種をまいて育てた。
 「素人ですから、m2当たりの種の目安が書いてあってもその通りにはいきゃしないんですね。まいてもまいても思いどおりに生えないから、どれだけ追いまきをしたことか」
  アプローチは透水性のあるブロックで、水準器を使いながら仕上げていったが、13段になることに気づいて途中で蹴上げの高さを調節した。アーチは真ん中から2つに分けてつくり、立て起こしてつなぎ合わせることにしてつくり始めたが、重すぎてひとりでは持ち上がらず散歩中の友人の手を借りた。
高さを抑えた横長のプロポーションのログハウスが、芝生とカラマツの庭によく似合う。これも佐賀さんの計算どおり
アプローチとバラを絡ませる予定のアーチ
プロのデザイン感覚が光る家と庭の絶妙のバランス
 もちろん、庭づくりのための資材調達に自ら行ったが、ここにも涙ぐましい努力が隠されている。例えば、あちこちに使ったフランスレンガは、安いからと房総で大量に手に入れたが、ショップに配送を断られ、レンタカーを借りて自分で運んだのだとか。「計画性がないんですね。思いついたらすぐやらないと気がすまないんです(笑)」。
  とはいえ3年が経過した庭は、さすが舞台美術家の感性が光る仕上がりだ。庭と家のバランス、カラマツの木立の密度、花壇や園路、デザインウォールなど添景物の配置も申し分ない。大胆だが、そこには緻密なデザイン感覚が機能している。

<DATA>
所在地/長野県諏訪郡富士見町
標高/1200m
敷地面積/974m2
延床面積/64m2
デッキの脇にある水場は漆喰に色粉を入れピンクで仕上げた 芝刈りと水やりがいちばん大事と佐賀さん。「でも、仕事で東京に行ったり海外に出たりして、あまり手入れをしないので、あちこち傷んでいますけどね」 佐賀さんは現在、フリーでバレエやオペラの舞台美術を手がけている。愛犬はニューファンドランドの蘭丸くん
取材・文/PLUS ONE 撮影/坂田峰夫
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