別荘地の選び方(1)
別荘地にはいろいろなタイプがある
エリアや価格だけじゃない別荘地の分類
日本にある別荘地を「開発手法別」「開発事業体別」「成熟度別」「権利関係別」という4つの柱を立てて分類し、各タイプの特徴を簡単にまとめたのが下の一覧表です。これらの条件が違うと別荘地の環境も大分異なることを確認するとともに、あなたの理想とする別荘地のタイプを確認してください。また、これらの柱を重ね合わせることによって、あなたにとって理想的な別荘地の姿をもう少し詳しく浮かび上がらせることもできます。たとえば、落ち着いた環境で文化的なリゾートライフが送りたいなら、「純別荘地型」で「成熟期」にある別荘地の中に、ぴったりの別荘地が見つかる可能性が高いはずです。高校生や大学生の子どもがいる人なら「複合リゾート型」で「発展期」「成熟期」の別荘地が合うでしょう。また、リタイアして定住するなら「純別荘地型」で「大手不動産会社系」、もしくは「リゾート専門会社系」で、かつ「発展期」以降の別荘地がお勧めです。別荘地の歴史や環境の維持などは広告ではわかりません。また、別荘地ごとにここには表れてこない魅力もありますから、実際に現地で確認してください。ただ、この分類を意識して見学すれば、選択を誤ることはないはずです。
4つの視点で日本の別荘地を分類する
1. 開発手法でみる
開発手法によって変わるのは主に別荘地の環境。別荘地に付属する共有施設や街並みの景観、自然環境がおおよそ決まってくる
|
2. 開発事業体でみる
開発事業体の違いからは別荘地の歴史の古さや管理体制の充実度、土地の権利関係、土地の価格の違いがある程度判断できる
|
3. 成熟度でみる
成熟度の違いでわかるのは管理サービスの充実度、コミュニティーの発達度、街並みの景観、そして別荘地の活気などである
|
4. 権利関係でみる
権利関係でみると権利関係別では所有権と借地権に分かれるが、どちらが安いかは、それぞれの価格に毎年の借地料×利用年数を加えて比較する
|
立地条件は使い勝手を決める大切な要素
3時間圏なら毎週末でも使いたくなる
別荘の利用しやすさは、自宅からのアクセス時間に大きく左右されます。東京近郊ならその目安は2〜3時間以内。負担を感じないで通える利便性と自然環境のバランスがとれています。当初は多少時間がかかっても気にならないものですが、長く楽しむにはこの程度が妥当な線でしょう。東京から離れるほど、一般に自然の豊かさと非日常性がより高まり、価格も下がりますが、滞在できる時間も短くなりますから、除草や室内清掃などの管理サービスが重要になってきます。また、逆に2時間以内の立地にも豊かな自然が息づく秩父や河口湖のような場所もあります。
市場とDIYセンターはリゾートライフを楽しくする
別荘地周辺にある店舗や施設は、リゾートライフの楽しみや快適さを高める要素です。なかでも大工道具や住宅設備関連製品、園芸関係用品を幅広く品ぞろえしたDIYセンターは、ガーデニングや菜園を楽しんだり、別荘の修理や日曜木工の材料などを入手するのに便利です。地元の生鮮食料品が手に入る市場や大型スーパー、生協、農協も近くにほしい施設です。人が集まる観光地には魅力的な食の店も多いのですが、外食ばかりでは別荘ライフの食の楽しみを自ら半分放棄するようなものです。また、定住するなら総合病院や役場、あるいは学校も車で10分程度の距離にほしい施設です。
水と温泉が別荘地の魅力を高めてくれる
リゾートライフの魅力として、水のおいしさを筆頭に挙げる人が意外に多くいらっしゃいます。実際、山の別荘地にはいわゆる名水の水源に近い立地が珍しくなく、村営水道でもうまさに感激させられることがあります。水がうまい場所は全般に自然が豊かで清浄ですから、水だけで購入を決めても環境面では間違いないともいえます。また、名湯を自宅で楽しむのもリゾートライフの王道です。温泉は場所が少しずれるだけでも泉質ががらりと変わることもあるので、泉質にこだわって別荘地を選ぶのも楽しいものです。コスト面では、温泉権利金の金額や使用料金の規定を確認しましょう。

