別荘のチェックポイント(3)
間取り・設備仕様のポイント
間取りは多様。定住なら平屋の2LDKがいい?
建売住宅といえば、広さは90m2〜120m2程度、2階建ての4LDKというのが一般的。でも、建売別荘には定型はありません。間取りだけでも1LDKから5LDK、広さも50m2程度の山荘風あり、150m2を超える邸宅風あり。平屋もあれば2階建てもあります。表示は2階建てでも、傾斜地の別荘では半地下、中2階などもあって、どのパターンが使い勝手がいいか、一概にはいえません。工法の違いと同じように、テーストで決めるというのが正解かもしれません。
あえてポイントを挙げれば、細かく部屋を区切らず、一つひとつのスペースをゆったり取ったプランのほうが、リゾートの佇まいが感じられること。ただし、定住志向なら夫婦2人でも2部屋以上の個室は必要です。高齢化したときのことを考えると、段差のない平屋が理想的といえるでしょう。また和室が1部屋あると便利です。普段はリビングとの続き間としてひろびろと使い、来客があったときに襖を閉めて個室にするといったフレキシブルな使い方ができます。
設備は寒冷地仕様か水抜き・水通しはやりやすいか
設備仕様については地域の自然環境にあったものが使われているか、チェックが必要です。建売別荘では、その地域の事情に通じた地元の建築会社、設備会社に頼むのが一般的なので問題は少ないはずですが、給水管の水抜き・水通しがやりやすいかどうかなど、ちょっとした違いは出てくるでしょう。水抜きというのは、寒冷地で給水管の水が凍結して破裂するのを防ぐために、不在のときは水を抜いておくこと。再び利用するときに、水通しをするわけです。少し古いタイプでは、建物の外に出てバルブを何カ所も閉めないとできなかったケースもありました。最近は、室内からボタンひとつで操作できるタイプも出ています。
また寒冷地仕様にもランクの違いがあります。たとえば、温水洗浄便座ではマイナス5度まで対応のタイプとマイナス20度まで対応のタイプがありますから、最低気温に適応したものを採用しているかの確認が必要です。
仕様の面ではサッシがポイント。ツーバイフォー工法の建物は断熱性、気密性が高いのですが、一枚ガラスのサッシでは結露が発生しやすくなります。なお、輸入住宅ではペアガラス(2重サッシ)の木製サッシが一般的です。
エアコンは湿気取りにも有効
「夏も涼しいので冷房はいりません」といったセールストークがよくあります。実際、標高1000mを超える高原では自然の通風で十分なので確かに冷房は不要。でも、エアコンがあると、湿気対策としてドライ機能を使うことができます。使い始めてから、やっぱり必要だったと後悔しないように、少なくともエアコンの室内機・室外機の設置スペースがあるかどうか確認しておきたいものです。古いタイプの中古別荘では設置スペースだけでなく、エアコン用の電源に対応していないケースもありますから要チェック。なお、専用の除湿器は、タンクに水を溜めるタイプでは不在時に長期間利用することができません。室外に排出するタイプがついているかどうかがポイントになります。
寒冷地の暖房については、暖炉や薪ストーブ、床暖房などの輻射熱でジワジワ暖まるタイプが好ましいでしょう。新しい建売別荘では断熱性や気密性が高いタイプが増えているので、湿気を放出する石油・ガスストーブやファンヒーターは不向き。また不完全燃焼など安全面でも心配です。暖炉や薪ストーブは消防法の関係もあって、後から増設することはできません。最初からついているかオプション対応のプランを選びましょう。
建売・中古別荘/建物チェックリスト
☆印は特に大切なポイント。最低ここだけでもチェック。
- 基礎
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☆ 基礎の高さが地面から30cm以上あるか ☆ 基礎底盤(フーチング)は凍結深度より深いか ☆ 床下換気孔が4m以内に1カ所あるか(布基礎の場合) ○ 床下の防湿対策(防湿シート等)は十分か [中古の追加項目] □ 基礎にひび割れ、亀裂が入っていないか □ 床下の土が乾いているか
- 土台
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○ ヒバ、ヒノキなどの耐久性の高い材料か ☆ 上記以外は、防虫・防蟻処理がしてあるか [中古の追加項目] □ シロアリの被害はないか □ 土台、束柱に腐食している部分はないか
- 屋根
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○ 屋根勾配は適切か
積雪地…雪が滑りやすい40度以上の急勾配
強風地…風圧の影響を受けない緩勾配☆ 屋根下地に防水シートが敷いてあるか ☆ 小屋裏換気孔はあるか ○ 庇はじゅうぶんに出ているか
(ただし強風地では短いほうがいい)[中古の追加項目] □ 屋根材に傷み、破損個所はないか □ 雨樋が詰まっていないか、傷みはないか
- 建物
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☆ 断熱性は十分か(特に寒冷地の場合)
床、壁、天井に隙間なく断熱材が入っているか☆ 風、換気がしやすい構造か 各部屋に2カ所以上の開口部があるか ○ エアコン、除湿器の設置個所はあるか [中古の追加項目] □ 天井、壁にシミ、雨もりの跡はないか □ 床のキシミはひどくないか □ 建具の建て付けは悪くないか
- 設備
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☆ 水回り設備は寒冷地仕様か(寒冷地の場合) ○ 水抜き・水通しは、やりやすい構造か(同上) ☆ 給排水管は露出配管で点検しやすいか ○ プロパンの架台は基礎に緊結してあるか [中古の追加項目] □ 設備の故障はないか □ 排水はスムーズか
- 管理体制
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○ 周辺の道路、街路灯は整備されているか ☆ 緊急時の対応、連絡体制は整っているか ☆ ゴミ収集所は整っているか ○ 草刈り、クリーニングなどの有料サービスはあるか

