工法別・別荘建築の特徴とポイント(1)
ハンドカットログ
強さを感じさせるふぞろいな丸太の壁
皮を剥いただけの丸太がハンドカットのログ材です。1本1本の太さも違えば、木の反り具合もまちまち。何百本とあるそんなハンドカットログを巧みに組み上げたログハウスは、骨太な力強い印象を与えます。
建物の仕組みは実にシンプルです。ログ材を井げた状にかみ合わせながら下から順々に積んで壁を立ち上げていきます。積んだ丸太がずれないように、上段から下段までボルトを貫通させて固定します。こうしてできる丸太の壁は、そのまま建物の構造でもあります。これらのすべてがログの職人ともいえるログビルダーの手作業です。
ハンドカットのログハウスには「仮組み」という独特の作業工程があります。何百本ものふぞろいなログ材をどう組み合わせるか。それを吟味しながら一度立ち上げて、構造や出来栄えを確かめるのです。そして、各ログ材に番号を振り、解体、あらためて本組みをします。手間と根気と時間はかかりますが、ログハウスづくりを堪能できる過程でもあります。
ハンドカットのログハウスには制約もあります。太い丸太を使う建物は重いため、傾斜地などでは基礎工事に費用がかさみます。仮組みには広い平地が必要なことからも、できるだけ平坦な土地を選びましょう。
家になったあとも木は生きている
水分を多く含むハンドカットのログ材は建物になってからも乾燥が進みます。そのとき、割れが入ったり、収縮したりします。割れるときには、パシッという大きな音を立てますが、こうして木は安定していくわけで、強度が落ちることはありません。また、水分が抜けると木は縮むため、積み上げた壁は少しずつ下がります。これを「セトリング」と呼んでいます。そのため、あらかじめ縮みを予想して、縮むことのない窓やドアとの間にズレができないように、「セトリングスペース」を確保しておきます。割れやセトリングは、木の含水率が落ち着くまで4〜5年は続きます。
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マシンカットログ
やさしい雰囲気の製材されたログ材
マシンカットログとは文字どおり、機械で加工したログ材。太さは均一で、ハンドカットログよりも軽い。建物をつくっていく仕組みはハンドカットと同じでも、ログ材の違いから、双方はいくつかの異なった特徴を持つことになります。
まず、出来上がる建物の雰囲気が対照的なこと。1本1本の寸法がそろったマシンカットのログハウスは、見た目にもやさしい感じに仕上がります。また、ログ材の組み合わせを考える必要がないから仮組みという作業はいりません。ログ材が軽いこともあって、作業は合理化されるし、工期も短くなります。建物自体もハンドカットのログハウスよりも軽く、急な傾斜地にもつくりやすくなっています。
断面の形次第でいろいろな仕上がり
マシンカットのログハウスでは、ログ材を選ぶ楽しみがあります。ログ材の断面には、丸ログや角ログ、Dログなどいろいろな種類があって、選んだ断面次第で建物の雰囲気も違ってきます。「ラミネートログ」というログ材もあります。2つ割りにした木の外辺側を接着剤で背中合わせにしたものです。こうすることで、木につきものの反りやねじれのないログ材をつくっています。
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